建築設備業界におきましては、大都市圏を中心に大型再開発が活発なうえに東京オリンピック関連施設の工事も徐々に本格化し、建設市場は活況を呈しています。
その一方で人手不足の深刻化が懸念され、それにどう対応していくのかが今後の大きな課題となっています。また「働き方改革」の一環として、工事現場の週休2日等を含めた長時間労働の是正にむけて業界挙げての取り組みも始まっています。この変化する時代の流れに対応しながら、私たちは生産性の向上をはかるとともに長期的視野にたっての人材の育成に最重点をおいていきます。
自分が関わった建物が完成し地図に残りそれが増えていく。今、就職活動をされている皆さんにとっても、このものづくりは大きな「やりがい」になるのではないかと思います。皆さんと一緒に働けることを楽しみにしています。
一人ひとりをしっかり見つめる
当社を希望していただいた学生さんとは最終面接で必ずお会いすることになります。当社では皆さんの長所が出せるよう、話したいことをきちんと話せるよう、最終面接時間を45分間設けています。これは皆さんがこれまでの人生をどんな風に歩み、どのようなことに力を注いできたのか、また仕事に対して、当社に対してどんな思いをもっているのか、お互いの思いや考えを伝え合い、その人が面接会場を出た時に「しっかり話すことができた」と満足した気持ちになっていただくために設けた時間です。会話することでお互いの考えがわかり、気持ちが伝わり、理解を深めることができます。会話による意思疎通の大切さは、工事の現場だけでなくどんな職種の仕事も同じです。
ですから、お会いした一人ひとりの印象は私の中に残ります。社員の配属を決めるのは人事部が調整して決定しますが、「○○君はこの現場」「○○さんはこの部署がいいのでは」などと、「社員一人ひとりをしっかり見つめる思い」は誰よりも強いと自負しています。技術系の社員であれば、現場の規模や工程の進捗状況を考慮に入れて、できるだけ教育・サポートする体制が整っている現場に配置する必要があります。
どのような職場でも、仕事の厳しさをある程度経験していかなければならないし、自分で努力し勉強しなければなりませんが、まずは会社として如何に教育できる環境を与えられるかがとても大切であり、その労働環境のもとでの勤務状況を確認し、業務を円滑に進めるようフォローアップをしていく必要があります。
ゴールの達成感から次の挑戦へ
会社に入ってからの3年間は、社会人生活のスタートとしてとても大切な時期です。とにかく一生懸命にやることです。「真面目に仕事に取り組む」という姿勢は必ず結果に出ます。「やる気」をどれだけ「本気」にできるか。自己啓発できるか。それが次のステップへの足がかりとなり、その積み重ねが一つの仕事をやり遂げた時の喜び・感動・達成感というものにつながっていきます。特に現場は完成というひとつのゴールがあり、その間、所長たちの仕事を見てきた新人諸君にとっても、次は自分が挑戦してみたいと気持ちを奮い立たせてくれると思います。
「成功とは挑戦から得られるもの」
それは現状に満足せず、次の目標に向けて準備を整え、努力を重ねた結果です。
建設業界は労働環境を大きく変革させ、より魅力ある業界へと取り組みはじめています。当社も本気で取り組む絶好の機会と考えなければなりません。それもまたよりよい環境で「人」が働けるよう、我々がひとつになって推し進める挑戦の形なのです。