PEOPLE
MIWA AKIHIRO
大阪支社 設計部 設計課 主管
2000年入社(理工学部 建築学科卒業)
私の現在の仕事は、事務所ビル・宿泊施設・工場などの空調および衛生設備の設計業務が中心です。新築ばかりでなく既設の建物での省エネを目的とした改修の設計提案も行っています。これまでで特に強く印象に残っているのが、市内の観光ホテルの大規模改修工事を手がけた時のこと。設計提案や検討をし、受注後は工事部に引き渡して役目を終えるのが設計部門の通常の業務です。しかしこの時は、設計担当者として引き続き現場に常駐しながら設計変更や追加工事の対応をしました。ホテルを営業しながらの改修という工事条件の制約が多く、非常に難易度が高い工事でしたが、その中で省エネや快適性の向上を追及し工期短縮などの提案もしました。約5年間にわたるプロジェクトを終え、無事に竣工を迎えた時はとても大きな「やりがい」を感じました。
日頃から心がけているのは、円滑に仕事が進む環境を作ることです。どんな業務も自分一人でできるものではありません。お客さまの要望を形にするために、営業部門や工事部門と協力し合い、上司や後輩とコミュニケーションをとりながら提案書を作成しています。また打ち合わせにも参加し、お客さまの生の声を聞くことを心がけています。そうして取り組んだチーム須賀としての実績が認められ、前述のホテルのお客さまから、現在も引き続き改修のご要望をいただき、継続して担当させていただいています。今後は改修工事のニーズもますます高まると予想されるので、その建物がさらに便利に快適に利用できるよう技術力・提案力を高めていくことが自分自身の課題です。
設備業界にももちろん新しい技術や素材が出てきます。時の流れや環境の変化によって、製品や工法なども目まぐるしく変わっていきます。ある大型現場で新しい部材を採用することがありました。それはメーカーにも使用実績がない部材でしたので、大きなプレッシャーを感じましたが、社内で他部材との比較検討をし、品質確保・施工性・経済性などあらゆる観点から議論を重ね「新部材を採用する」という結論に至りました。
当社では定期的に勉強会を開いて新しい技術の習得に努め、ワーキンググループを結成し情報を交換しています。このように社員同士でお互いに刺激し助け合うことで、会社全体の技術力の向上や継承につながっていると実感しています。